義父2
2024年04月25日
なるほどな
ちょっと長いですが、
私はすごくええ話しやなと思ったので、
今日は嫁が朝から話してくれたことを書きました
「お父さん、我が身を使って最期の日まで子供や
孫、ひ孫にまで教えを遺してから逝ったわ」と嫁
お通夜の日の「湯灌の儀」家族皆で綺麗に洗い、
パックまでしてもらった義父
義弟はいつも親父から「わしが死んだらお前は長男やから
挨拶してくれその挨拶は下手でもええから、必ず自分の言葉で
皆さんに礼を尽くしてくれ」と
その通り義弟の通夜と告別式の挨拶は本当に立派で、
母親に対する義父の想いと、一緒に暮らしていた次男の
嫁が本当の家族以上に親父を介護してくれたことへの感謝
駆けつけてくれた仲間らも、他人の葬式で泣いたん初めてやったわと、
参列者はもちろん、会場のお世話の方々までも感動したと言って泣いておられました
棺桶に花やあんパン、ジャムパンなどを入れる時、
人間の死を間近で初めて見る孫やひ孫たち
じいちゃんなんで動かへんの
じいちゃん冷たっと自由な発言の幼子たち
茶昆に付し骨だけになった親父
形があった物がな~んにも無い
さっきまでとは明らかに表情が違う孫やひ孫
二度と話すことはできない、二度と飯も一緒に食べれない、
二度と手を繋ぐこともない
二度と二度と。。。。。そう何もない。。。。
一緒に暮らしていた次男は、ずっと親父の傍で泣き続けていた
「死ぬ」とはそういうこと
「死の怖さと大切さ」と「人生を全うすること」を
父さんは身をもって教えてくれたんやわと言ってました
帰ってきて玄関で靴を揃えていなかったら捨てられてた
父さんには必ず一品おかずが多くて、父さんは偉い人なんやと思ってた
父さんより先に晩御飯に手をつけたら母さんに優しく叱られた
親に逆らったら女の私でも平手打ちされた
田舎や兄弟に仕送りばっかりして貧乏やったから
少ないおかずやおやつやったけど、とにかく何でも兄弟仲良く分けろと教えられた
そう、「とにかく兄弟仲良くしろ!!」とずっと言われて育ったらしいです
してやりたいことが全部できていないは、遺された者は皆感じること
だからこれからは、礼節を重んじろととにかく口煩かったお父さんの
教えを家族に引き継いでもらうことが大事と言ってました
設営中の会場を覗いたら、義母がポツンと座っていました
その背中はますます小さくなり頼りない
本当に仲の良い嫁兄弟が、この義母の残りの人生を
より幸せにしていくことだと思います
お世話をしてくれた葬儀会場では、久しぶりにこんな仲の良い
ご兄弟を見せてまらい、こちらまで気持ちが和んだと
皆さん口々に話しかけてくれてました
親父の教え、しっかり守られてるから安心してええからな
言葉足らずの不器用な親父
俺は多分、あんたに似てるで!!笑笑